TVI工法
友仁式 PCグラウト真空再注入工法
NETIS登録番号KK-210038-A NETIS参照
特許第6831985号
※TVI工法は、ショーボンド建設株式会社 近畿圏支社の協力を得て開発したものです。
TVI工法の概要
TVI工法 - 友仁式PCグラウト真空再注入工法は、既設のPC桁シース管 空洞部に真空処理を行った後、プレミックスタイプの超低粘性のグラウト材(ノンブリーディングタイプ)の注入を行う工法である。従来はグラウト再注入工法で対応していたが、既設PC構造物のグラウト再注入工事にTVI工法を用いることにより施工性・経済性などにおいてメリットが得られます。
TVI工法の新規性及び期待される効果
改善点
- 削孔径をφ80mmから削孔径φ30mmに縮小し先行設置を可能にした。(充填不足確認などの調査孔を併用可能)
- 施工機械を総重量107.0kgから38.6kgに小型軽量化した
効果
- 小口径、先行設置可能、機材の軽量化により施工性向上
- 施工性向上による機械経費・労務費低減によって経済性向上、工程短縮
- 小口径化によりコンクリート殻が減少するため地球環境への影響抑制
TVI工法の適用範囲
既設PC構造物のグラウト再注入工事全般に適用可能で、特に効果が高い工事は削孔による既設構造物への影響を最小限に抑えたい場合です。ただし、作業スペース及び設備ヤードが確保できない、既設構造物のクラックなどで、真空にできない場合は適用できません。
TVI工法の施工方法
- 注入排出口兼用の穴φ30mmを削孔し、シース管内の空隙量を確認する。
- 注入管(φ25mm)及び空気吸入管(φ5~φ15mm楕円)をセットで取付ける。
- 取付位置を確認、シールにて密閉を行う。
- シールの硬化確認後、注入管及び空気吸入管に耐圧ホース取付ける。
- 取付完了後に、シース管の空気を抜き真空状態にする。
- 真空状態の確認(-0.07MPa)以下で針が安定下状態を確認する。
- グラウトポンプ側のバルブを開けて、グラウト材をシース管内に注入していく。
- 注入圧の確認、0.3MPa以上とするが0.3MPaに達していない場合でも、圧力が低下しなければシース管に注入されているものとする。
- グラウト材が真空特殊ポンプ側のグラウトホースに入ってきたら、吸入用ホースを緊結する。
- グラウトホース内の圧力が低下していないのを確認後、グラウトホースを緊結する。
- グラウト材の硬化を確認したのち、仕上げを行う。
令和5年度 国土交通省 九州地整「新技術・新工法説明会」
2023年11月8日
佐賀県教育会館
参加者 約140名
国土交通省 九州地整主催による新技術・新工法説明会にてTVI工法の説明を行いました。